狐と嫁と溺愛と

あたしがたまたま神様の子供だっただけ。



大河さんは、好きであたしといるんじゃない。



あたしからもらう対価が欲しいだけ…。



「大河さんが、その役割を放棄したら…バチでも当たるの?」

「それはない。俺がこの役割を放棄すれば、この権利が誰かに渡るだけ」

「だったら…放棄すればいいのに」

「俺にだって得だからね。妖の世界は力が全てだし。俺を慕ってくれるヤツらのためにも、俺は強なきゃいけないからね」

「もう…頭の中ぐちゃぐちゃ…。あたしはどうしたらいいの…?最近体調も悪いし、最悪なことしかないよ…」

「体調の悪さは、ナナちゃんが覚醒する証拠。痣できた?」

「なんで…それをっ⁉︎」

「本当なんだね、あの記述」



どうやら、神の子は17歳で覚醒するとのこと。



体のどこかにできる痣と、体の熱さ。



体調の変化は、あたしの体が妖の求める力の動力源となるための準備だとか。



そんなこと言われても…。