狐と嫁と溺愛と

残されたシェリルはカワイイ顔でショボン…。



「なんか怒られた…」

「春乃ちゃんは安くねぇってことだ。諦めな」

「ますます気になるよね、春乃。デートに誘うって、伝えてくれる?」

「懲りないヤツだな…。聞くだけな。で、俺たちはちょっと用事があってでかけるから、お前は部屋でゆっくりしててくれ」

「了解〜。金と銀に遊んでもらおう〜」



志鬼くんは早朝からトレーニングに励んでいるから、休みの日は基本的に姿を見せないし。



シェリルの部屋はオレンジ色のドア。



来客用らしく、そこで過ごしてもらうことになった。



「で、行くか、ナナ」

「あのね、今車に乗ったら死んでしまうかもしれないの」

「…………そっか、すでに気持ち悪いのか…。わかった、おいで」



呼ばれたので近づくと、体を包み込まれ、頭を撫でられて。



もしかして力使ってる…?



「眠るといい。その間に運ぶから」



頷くだけ頷いて、襲ってきた睡魔に素直に従った。