狐と嫁と溺愛と

勝手にしろとでも言うように、大河さんは呆れた顔。



春乃はシェリルを引き剥がそうと必死で、とにかく気持ちが悪いあたし。



「大河さん、トイレ行ってくるね…」

「ん?あぁ」

「どうにかしといてね、この状況。すごく…めんどくさいから」



トイレに行っても吐くものもなくて、気持ち悪さが止まらない。



これで車に乗って病院なんて行ける気がしないよ…。



元から乗り物は苦手だし、こんな体調で車はキツすぎる…。



しばらくしてからリビングに戻ると、正座してるシェリルと、説教中の春乃。



「そういう軽そうな男って見てるだけならいいけどさ、自分が狙われるって最悪」

「はい…」

「抱きつくとかありえないから。文化の違いかもしれないけど、ここは日本。わかる?」

「うん」

「それに、あたし海外に行く気ない。他のヤツにしてよ。はい、終了〜。ナナ、あたし帰るね。今日ママと買い物行く約束してたから。なんか顔色悪くない?大丈夫?」



弾丸トークをぶちかまし、春乃は帰って行きました。