狐と嫁と溺愛と

この人は何者なの?



早速春乃に目をつけたよ。



「シェリルさんは…普通の人間?」

「これが普通なわけねぇだろ。この見た目、どう見ても人を騙すための美貌」



いやいや、大河さんがそれを言う?



あなたも十分その類だよ。



「シェリルでいいよ、ナナ。僕ね、ヴァンパイア‼︎」

「ヴァンパイア⁉︎あの血を飲む…?」

「そうそう、で、ちょっと味見させてよ、春乃」



そう言って春乃に近づいた。



次の瞬間、春乃がシェリルの頭をペシッと叩いた。



「初対面でしょ。図々しい。あたし、そんなに安くないから」



わぉ…。



初対面で頭をひっぱたく春乃も図々しいと思いますけど。



何も言わないほうが得策。



「凶暴な猫ちゃんだね…。いいね、春乃‼︎気に入っちゃった‼︎」



そしてシェリル、春乃に抱きついた。



なんと言うか…すごく…うるさいね…。



そしてあたしは気持ちが悪い。