狐と嫁と溺愛と

聞きたいことがたくさんある。



高島さんが心配そうに見守る中、確信に迫った。



「大河さんは…人間ですか?」

「違うね」

「なんなの…?あなたは…一体なに?」



答えに詰まった大河さんは、少しだけ申し訳なさそうな顔をした。



その質問に答えたのは、大河さんではなかった。



「私たちは人間ではありません。ここにいらっしゃるお方は、妖狐、狐の妖です」

「高島さん…」

「当主様はその中で、最も強い力を持つお方。私たち一族のトップです」

「アヤカシ…妖怪…お化け…?」

「見た目は人間とそう変わりませんし、少々変わった力と長い寿命があるだけですよ」



いや、それって結構すごい違いじゃない?



人間じゃないのか…。



そっか…。



「高島、もういい。風呂、頼む」

「かしこまりました」



高島さんがどこかへ消えた。



あたしはどうしたらいいのかな?



これは本当の話だよね?



「キツネ…なの?」

「まぁ、キツネだね」

「耳…出る?」

「見たいなら出すけど?」



み、見たいかも…。