狐と嫁と溺愛と

食べてるあたしを見て、満足そうにしていた大河さんのためにも、いっぱい食べようと思ったのに…。



半分も食べられず、残してしまった。



「ムリすることない。ずっと食べてなかったんだから適量だ」




片付けも大河さんがやってくれた。



また抱っこで大河さんの部屋まで運ばれ、腕に刺さってた針を器用に抜いてくれて。



「ちょっと抑えといてね」



お医者さんみたいだ、大河さん…。



その後は薬を飲み、念願のお風呂‼︎



「目、閉じてないと泡入るよ」

「ん、閉じてる‼︎」



大河さんに全部洗ってもらうのは仕方ない。



お風呂に入れたことの方が重要です。



さっぱりして、大河さんに着替えさせられたのはあっちの着物。



帰省の準備?



「本当は連れて行きたくないけどね」

「大河さんのそばにいたいよ?」

「できるだけ離れないから」



着付けまで完璧な大河さんに抱っこされ、朝の庭へやって来た。