狐と嫁と溺愛と

全くと言っていいほど体が動かない。



行けるかわからない。



だけど、今は大河さんのそばを離れちゃいけないと思うの。



「金と銀を連れて行く。ナナの食事の世話を任せたい」

「わかりました。そう伝えておきます」



ぺこりと頭を下げたお父さんは、部屋を出て行った。



顔とお腹、痛いな…。



痛み止め、切れたのかな…。



「お風呂入りたい…」

「ムリだって。点滴外さなきゃダメだし」

「だってね、5日も頭洗ってないんだよ?」

「もし、風呂に入れたとしても…洗えるの?」



そうですよね…。



動けないんだからムリだった…。



「あんまり近くに寄らないでね…?」

「えっ、ヤダ」

「だって‼︎」



臭かったらどうするの‼︎



これでも一応乙女なんですけど‼︎



「体、拭こうか」

「ヤダっ‼︎恥ずかしすぎて死ねるからっ‼︎」

「じゃ、お風呂は我慢ね」



仕方なく、お風呂を我慢。