金次くんは強くなるべく志鬼くんとトレーニングに励んでいるし。



秋銀ちゃんのこと、大河さんに聞いてみよう。



夜中に帰ってくる大河さんを待ち、着替え始めた大河さんに秋銀ちゃんのことを話した。



「秋銀が学校ねぇ〜…。お前だけでも不安なのに?」

「不安なの…?」

「そりゃあな?あの龍のガキも同じクラスってことだし。お前が俺の弱点って、わかってる?」

「弱点…?」

「そう。か弱いナナを奪われるのがいちばん怖い。本当なら送迎だけじゃなく、護衛もつけたいんだけど」

「護衛なんて…」

「ナナは知らないだろうけど、それはずっとジローがやってたから」



あたしが知らないとこで、お父さんがあたしを守っていたらしい。



そうなのか…。



お父さんも不自由しただろうな…。



「秋銀も力が弱いからな…。志鬼を同じクラスに入れるために金積んだし…」

「ん⁉︎志鬼くんが同じクラス⁉︎龍之介くんがいるのに⁉︎」

「あいつの意思だ」



そういうことらしい。