狐と嫁と溺愛と

俺、人間は喰べないんだけどな…。



狐だって所詮肉食ってこと?



「消毒液ぶっかけたよ。傷口洗ったし」

「それはいいが…。縫うか」

「へっ⁉︎そんなに⁉︎」

「そんなにじゃよ…」



俺、また自信なくなるよ…。



ナナを殺しそうだ…。



「麻酔を打つから体が動かないようにしてくれ」

「わかった…」



それから麻酔を打って、ナナの脇腹が縫われていく…。



絶対痕が残るよ…。



「んっ…痛いっ…」

「当主様、麻酔が効かん」

「痛いっ…大河さんっ‼︎痛いっ‼︎」



なぜか麻酔が効かないナナの体。



今暴れたらダメだ。



「ごめんね、ナナ。ちょっと我慢して」

「イヤっ‼︎なに⁉︎痛いよっ…」



暴れるナナの体を抑えた。



何をしてるんだ、俺は。



またナナを傷つけた…。



「よし、いいぞ」

「なんで麻酔が効かない?」

「当主様の力が奥方に流れてるからじゃないか?あまり入れるでない。人の体は…脆い」



はい…。