狐と嫁と溺愛と

ナナにかけてった布団を剥ぎ、タオルを取る。



タオルが赤くなってる…。



やばいね、マジで噛んだんだ…。



結構深いようで、わずかに血が止まってない。



気絶してくれててよかった…。



消毒液を直でかけると、ナナの顔が歪む。



あっ、痛いみたいだ…。



起きたら怒るだろうな…。



痕が残らなきゃいいけど…。



俺にはナナが前にやってくれたようにキズを治す力はない。



どうしよ…。



恥ずかしいけど電話しよう…。



「どうした?」

「ナナに噛み付いたら血が止まらないんだけど…」

「なにしてるんじゃ、当主様は…」



じいちゃん先生が今から来てくれるらしい。



すぐに飛んでくるだろうから、早急にナナに服を着せた。



騒ぎにしたくないこでこっそり来てくれと言ったし。



高島にらバレたら怒られそう…。



「どれ?」

「あっ、ここなんだけど…」

「…………喰う気だったのか?」



そうだよね…。