狐と嫁と溺愛と

ムスッとしてしまったナナの機嫌をとるため、早めに食べ終えてソファーに移動した。



最近ではもっぱら抱っこして膝に乗せる。



コレが俺の落ち着くポジションで、ナナも嫌がることなく従ってる。



「そんなに行きたいなら海は俺と」

「だって大河さん、お休みないじゃん…。早く行かないとシーズン終わっちゃう…」

「まぁ、休みはないね…」

「でも…言うこと聞かないとダメなんでしょ?」

「ん、譲れないね」

「わかった…」



不服な様子のナナ。



まぁ、行動の制限をしてるのは俺だけど。



こっちの世界はまだ安全だから、やりたいことはやらせてやりたい。



だけど、無理なものは無理。



それを一応はわかってるらしい。



「そのうち、休み入れるから」

「うん…」



俺の肩に顔を埋め、抱きついてるナナの背中を撫でた。



高校生なんだよな…。



遊びたい盛り。



でも、ナナに何かあったら…俺はきっと見境なく暴れると思うから。



我慢してもらうことも大事だ。