狐と嫁と溺愛と

全身筋肉痛…。



「春乃…、大河さんは…?」

「今は離れにいるみたい。リンさんっていうイケメンと」

「リンさんは生きてるっ⁉︎」

「たぶん。でも、離れの方からビリビリした空気が伝わってくるの」



それはきっと大河さん…。



あたしの力を食べたいだけ食べて、きっと大河さんはおかしい。



「春乃、起こして…」

「大丈夫なの…?」

「大丈夫だよ」



春乃に手を貸してもらい、起き上がってから立ち上がる。



見事に体が変。



熱っぽいというか、火照ってるというか…。



とにかく変だ。



そのままゆっくり歩いて向かった離れ。


鍵がかかってて開かない…。



「あたし、入りたくない…」

「春乃はムリしないで?あたしは大丈夫だから」



そう言うと、ガラッとドアが開いた。



へっ⁉︎



「起きたか。ちょうど今ヒマになった」

「リンさん…?」

「殺してねぇよ。中々楽しませてくれるからな」



リンさんが、部屋の真ん中に横たわっていた。