狐と嫁と溺愛と

こんなに長いキスは初めてだ。



この快感に慣れていても、やっぱり何度も意識が飛びそうになる。



「ん〜…」

「このまま喰い尽くしたら、お前は消えてなくなるんじゃないか?」

「大河さん…?」

「なぁ、試してみようか…」



ヤバイ。



これはダメなヤツだ。



離れようとしても、腰をガッチリ抑えられて逃げられない。



そして、力を喰べられ過ぎていることに気づき、ひとりで焦る。



殺される。



動けなくなってる体。



このまま、死ぬかもしれない。



「そこまでです、当主様」

「俺にそんなもの向けてくれるなよ、リン」

「正常なあなた様からの命令ですので。奥方をいただきますね」

「奪えるものならな?」



大河さんの首に、リンさんが持つ長い刀。



あたしを離さない大河さんと、本気っぽいリンさん。



一旦離れたリンさんは、瞬きしている間に大河さんに斬りかかっていた。