狐と嫁と溺愛と

慌てて駆け寄った。



床に手をついて身体を支えてる大河さんは、顔色が悪くて、目が虚ろ。



「マズイ、抜きすぎた…」

「どうしたらいい⁉︎」

「キスして…」



リンさんがいるとか、そんなこと気にしてる場合じゃない。



大河さんが本当に衰弱してる。



怖いけど、きっとこれしか道はないんだ。



恐る恐るキスした。



「お前、着物じゃねぇか…」

「痣っ…」

「リン、向こう向いてろよ」



慣れた手つきで着物の帯を解いていく大河さん。



手が震えてるよ…。



「大丈夫⁉︎」

「ダメだ、死にそ…」



前が全開に開いた着物に手を差し込み、あたしの痣に触れて。



フワッと気持ちいい感じ。



「死んじゃダメ…」

「死なねぇ…。お前も、俺に殺されるなよ…?」



そんな怖いことを言ってからまたキスした。



喰べられてる。



気持ちがいい…。



もっと、もっと喰べて…。