狐と嫁と溺愛と

あたしは大河さん以外どうだっていいけどな。



「女って怖いな、リン」

「そうですね、当主様の悪口をこんなに堂々と語るなんて」



いつからいたの、大河さん‼︎



リンさんはタマキさん付きのお世話係り。



大河さんの世話は主に蘭月さんがやるらしいけど、あたしと春乃はあの双子の狐さんたちがそばにいてくれるって。



「兄様、お久しぶりです。相変わらずお元気そうで」

「タマキもな。で、俺は今からヤバイことやるけど」

「わかってますよ。家を壊されたのでは困りますから、あちらの離れでどうぞ。いくら暴れても大丈夫なように、術をかけておきました」

「ん、助かる。で、手伝ってくれ、ナナ」



あたしもやるの⁉︎



それって、あたしの身は大丈夫なの?



「なんかあったら困るからな。リンが一緒だ」

「リンさんが…?」

「リンはジローと同じくらい強い。大丈夫だ、お前を護ってくれるから」



リンさんはお父さんの弟。



やっぱり、ちょっと安心する…。