狐と嫁と溺愛と

もう、心臓が痛い…。



いつまでドキドキしなきゃダメなの?



「明日は早い。もう寝ようか」



耳元でそう言われ、小さく頷いた。



大河さんの部屋を直してるから、今はあたしの部屋で一緒に寝てる。



違う部屋には行こうとしなくて、毎日一緒に眠る日々。



寝返りを打てば、大河さんに引き寄せられて抱きしめられる。



トイレに目覚めると、腕を掴まれて離してくれない。



大河さんが、少しおかしいのはわかってる。



でも、その気持ちはわかるの。



嫌われたくないとか、あんな姿を見て離れていくんじゃないかとか、きっとそんなことを考えてるんだと思う。



「大好き、大河さん」

「…………うん」

「子どもみたいだね、最近の大河さんは」

「なんとでも言え。必死なんだよ、俺も。あっちに行っても、情けねぇ姿を見せることになるだろうし…」

「なんで⁉︎」

「ハードなことするから」



よくわからないけど、大河さんが不安になってます。