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現在、春乃と大河さんが、書斎で話をしている。
話をしたいと言った大河さんは、忙しい仕事の合間に帰宅。
春乃を呼んでいて、ふたりで書斎と呼ばれる仕事部屋へこもってから1時間。
「ナナ様、おいしくない?」
秋銀ちゃんにそう言われ、我に返った。
現在、おやつタイム。
おかし作りが得意な秋銀ちゃんが作ったレモンパイを食べていた時。
こんな小さな子に気を使わせるなんて、最低だ…。
「すごくおいしいよ‼︎甘すぎないし、レモン、好きなの、あたし」
「ナナ様…抱っこ…」
「おいで‼︎」
尻尾がフワフワの秋銀ちゃんを抱っこすると、癒される気がする。
だけど、あたしの意識は大河さんと春乃に行っていて、どんな話をしてるのか気になる…。
「ナナ様はなにが好き?なに作ったら嬉しい?」
「ふたりの作る物はなんでも好きだよ。おいしいし、キレイだし‼︎」
「銀はね、ナナ様好き。銀たちを大きくしてくれようとしてる。なれなくても、嬉しいよ」
素直な秋銀ちゃんの気持ちに触れた時だった。
現在、春乃と大河さんが、書斎で話をしている。
話をしたいと言った大河さんは、忙しい仕事の合間に帰宅。
春乃を呼んでいて、ふたりで書斎と呼ばれる仕事部屋へこもってから1時間。
「ナナ様、おいしくない?」
秋銀ちゃんにそう言われ、我に返った。
現在、おやつタイム。
おかし作りが得意な秋銀ちゃんが作ったレモンパイを食べていた時。
こんな小さな子に気を使わせるなんて、最低だ…。
「すごくおいしいよ‼︎甘すぎないし、レモン、好きなの、あたし」
「ナナ様…抱っこ…」
「おいで‼︎」
尻尾がフワフワの秋銀ちゃんを抱っこすると、癒される気がする。
だけど、あたしの意識は大河さんと春乃に行っていて、どんな話をしてるのか気になる…。
「ナナ様はなにが好き?なに作ったら嬉しい?」
「ふたりの作る物はなんでも好きだよ。おいしいし、キレイだし‼︎」
「銀はね、ナナ様好き。銀たちを大きくしてくれようとしてる。なれなくても、嬉しいよ」
素直な秋銀ちゃんの気持ちに触れた時だった。