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妖の世界から人間界に戻って数日。



大河さんは仕事に追われ、帰ってくる様子もないまま迎えたパーティの日。



「カワイイです‼︎」

「そ、そうかなぁ〜?」

「きっと当主様もお喜びになると思いますよ‼︎」



新しく作ったホテルのオープンパーティに出席。



高島さんに手伝ってもらい、支度をしてから、村上さんに乗せられて春乃の元へ。



「こんにちは‼︎」

「これはこれは春乃さん、紫がよくお似合いですね」

「ありがとうございます、村上さん」



元から大人っぽい春乃は、紫色のパーティドレス。



羨ましいくらい美人だ、春乃…。



村上さんが後部座席のドアを開け、乗り込んできた春乃は気合バッチリ。



「やっぱりナナはピンクなんだね」

「なんかね、高島さんがあたしのイメージカラーにしちゃって…」

「ナナに合ってるよ。カワイイ‼︎」

「春乃こそどっかのセレブかと思ったよ」

「だってジローさん来るんでしょ⁉︎大河さんの会社の副社長になったなんて、すごい出世だよね〜」



そういうことになってます。