狐と嫁と溺愛と

龍之介くんは優しいし…。



「お父さん、謝ったんでしょ?」

「まぁ、それが最善だろ?戦争にでもなったら、当主様の顔に泥を塗ることになる」

「戦争…」

「負けるわけねぇけど、一応今は平和条約結んでるわけだし…」

「そんなものあるの?」

「まぁな。誰がいちばんかって、気になるだろ?」



昔は抗争が絶えなかったらしく、力の強い4つの妖で条約を結んでるらしい。



狐、天狗、龍、鬼は力での争いはしないと。



今の世の中、妖の住みにくい世界で生き残っていくために。



「妖怪は死ぬのか…」

「封印とかされてみろよ、マジでキツイって」

「封印なんて誰がするの⁉︎」

「陰陽師だろ、そりゃ」



そんなのがいたなんて、知らなかった…。



会ったらとりあえず逃げるんだとか。



知らないこといっぱいだ…。



「当主様は平気だろうけどな」

「どうして?」

「お前が力を与えてるから」



そういうものなのか…。