狐と嫁と溺愛と

それからは楽しい食事。



タマキさんはあたしとお父さんの生活に興味があって、貧乏生活がおもしろいらしく、楽しそうに話を聞いてくれた。



「おぉ、盛り上がってんな」

「兄様、おかえりなさい」

「うまそ」



部屋に入ってきた大河さんとお父さん。



早いね、お父さん。



謝ってきたのかな?



大河さんはあたしのカニの天ぷらを手でつまみ食い。



「兄様、行儀が悪いですよ。同じものを用意させます。蘭月はいる?」



すぐに運ばれてきた料理。



お父さんと大河さんとタマキさん。



こういうの、楽しい。



「もう終わったの?」

「まぁな。危うくあのガキ、殺しそうになった」

「へっ⁉︎」

「龍之介とか言ったか?人間界では高校生とかって」

「龍之介…」



いやいや、そんなに世間は狭くないよね?



あのモテ男の龍之介くんじゃないよね?



「どうした?」

「なんでもない…」

「生意気だ、アイツ。俺に対しての態度が気に入らない」



やっぱり違うよね?