狐と嫁と溺愛と

さっきのイチャイチャ、納得したよ…。



タマキさんとの会話の最中、この屋敷で働いている狐さんたちがたくさんの料理を並べていく。



豪華すぎてよだれが出そうだ…。



「今回のことはごめんなさい。兄様にも、あなたにも迷惑をかけてしまって」

「いいんですよ。チャランポランなバカオヤジが悪いんで」

「本来ならば、私もあちらの世界でジローのそばにいたいのに…。私は力が弱いの。人間の姿を維持できるほどの妖力はないのよ」

「大河さんはあんなに強そうなのに…?」

「兄妹だからといって、同じ力があるとは限らないのよ。こちらの世界にいれば、それなりの力はあるのだけれどね」



よくわからないや…。



なら、お父さんや高島さんはタマキさんよりも強いってことだよね?



うん、やっぱりよくわからない。



「私に言い寄ってきていた龍はね、種族なんて関係なく私に求婚してくれたの。私が望むなら、力も与えてくれると…」



その甘い誘惑に負けそうになってしまったんだって。