狐と嫁と溺愛と

高島さんの両親も、結構力のある地位にいるらしくて、高島さんも必然的に強いみたい。



「で、好きな人はどんな人ですか?」

「ぶっ‼︎」

「だ、大丈夫ですかっ⁉︎」

「私ったら…汚い…」



また顔が赤くなった高島さんが、おしぼりで口元を押さえた。



か、カワイイ…。



「ムリに聞いたりしないですけど、たまには恋バナもいいかなって」

「そ、そう…かな…」

「で、いるんですよね?好きな人」

「もう〜…。ダメなの、こういう話‼︎あたし、恋愛経験ないから…」

「高島さんカワイイ‼︎」

「ち、千尋が…好きで…。その、同期で…」

「千尋さんも同い年ですか‼︎」

「千尋は年上‼︎会社に入ったのが同じで、アイツはヘッドハンティングされて来た秘書だったの」




同期入社したふたりは、お互い秘書課で。



高島さんも元は大河さんの秘書だったらしくて。



初めは犬のくせにって、勝手にライバル視してたらしいんだけど、仕事はできるし、大河さんの信頼は厚いしで、徐々に認めていったみたい。