狐と嫁と溺愛と

でも、昨日の感じは初めてだった。



意識がなくなるなんて、よっぽどだよ‼︎



喰べられて、喜んでるようで…。



「怖い…」

「なにが?」

「あたしってやっぱり変なのかなって…」

「うん、変だ」

「なっ⁉︎」

「別にいいだろ。俺は妖、お前は淫乱少女で、丁度いい」

「最低っ‼︎モラハラ⁉︎離婚ですっ‼︎」

「ウソウソ、俺からしたら最高だよ。ナナの体に溺れそうだ…」



そう言ってキス。



あれ?



喰べられてる感じがしない…。



「ほら、普通だろ?」

「う、ん…」

「俺のものだよ、ナナ…」



朝から甘い言葉。



すっごく恥ずかしいけど、大事にされてるし。



あたしは幸せ者だと思うのです。



「社長、早朝会議があるから、昨日は会社にお泊りになられると仰ったはずでは?」



着替えてから大河さんと1階に降りたら、知らない人がいた。



黒縁メガネをかけてて、短髪の端正な顔立ちの男の人。