狐と嫁と溺愛と

その後は大河さんの昔の話を聞いたり、鬼さんのバカな話を聞いたり。



楽しく入ったお風呂から出て、部屋に戻ると大河さんも浴衣姿。



「妖バージョンだ…」

「この温泉、妖気が流れてるからな。俺たちみたいなヤツには癒しだ」

「そうなの?尻尾だぁ〜」

「ナナは?どうだった?」

「気持ちよかった‼︎お肌ツルツルだよ」

「それはよかった」



そう言って、大河さんの手があたしの頬を包む。



あっ、恥ずかしい…。



目を反らすと、チュッと一瞬だけ触れ合う唇。



「香水つけてねぇだろ。いい匂いがする…」

「あっ、忘れてた…」

「おいで。つけてあげる」



えっ⁉︎



手を引かれて連れてこられた布団の上。



ちょっと待ってよ⁉︎



なんだかすごく…エロい‼︎



「大河さ…」

「椿に妖力やったのか?椿の匂いがする…」

「触られただけでっ‼︎」



帯があっという間に取り払われてしまった。