狐と嫁と溺愛と

椿さんと一緒にはいったお湯は、少し熱いくらい。



気持ちいい〜‼︎



「私たちには妖力って力があるのよ。使いすぎると、動けなくなっちゃうわね。私たちの生命力みたいなものなの」

「へぇ…」

「その力が強ければ強いほど、地位は高いのよ。私や妖狐様みたいにね」

「椿さんも偉いんですね‼︎納得です」

「その力があなたの中にたくさんあるの。むしろ、限りなく湧き出てくるって感じかしら」



温泉みたいだな、あたし…。



だ、ダサい…。



「あなたが妖狐様に力を与え、妖狐様の子どもを産んだら、一族は安泰ね」

「だから大河さんはあたしがほしかったんですね」

「そうね、きっかけはそれね。でも、大事にされてるように感じるけど?」

「あっ、はい…」

「赤くなっちゃって、カワイイ子ね」



椿さんと話してると、なんだか安らぐ。



こんな人がお母さんだったらよかったな…。



強くてカッコいい。



本当のお母さんのことはよく知らないから…。