狐と嫁と溺愛と

一緒に入る気満々の大河さんに、なんて言ったらいいか…。



「なら、私と一緒に入りましょう」

「えっ⁉︎」

「大丈夫よ、私なら。何かあっても守ってあげられるくらいの力は持ってるもの。それに、嫌がる女の子に無理強いなんて、妖狐様がすることじゃないわ」

「椿さんっ‼︎」



カッコいい‼︎



自立した女性って感じで、カッコいいですっ‼︎




「よろしくて?」



椿さんが大河さんにそう言ったら、渋々座った。



椿さんが神様に見える…。



「お前、仕事終わったのかよ…」

「あなたがすればいいんじゃない?女将は疲れたの。今日は飲み明かしたい気分だわ。バカな旦那のせいで心労が溜まって早死にするかもしれない。あぁ、疲れた」

「バカって‼︎」

「バカでしょう?さっさと片付けて、酒盛りの準備でもしておくことね。殺されたくなければ」

「…………はい」



鬼さんより椿さんの方が強いみたいだ。



力がモノを言うって、こういうことか‼︎