狐と嫁と溺愛と

逃げても数分で見つかるって…。



やっぱり鬼さんはバカなんじゃ…。



「妖狐様、ごめんなさいね、バカ亭主が。花嫁さんもこんなのがいたら休まらないわ」

「いえ、あたしは…。久しぶりにお会いしたみたいですし…」

「あら?温泉はまだだったの?」

「あっ、訳あって誰もいなくなってから…」

「貸切風呂が空いてるわ。入ってきたらいかがかしら?」

「いいんですか⁉︎」



チラッと大河さんを見ると、なぜか立ち上がった。



ん?



これって…。



「行くか、貸切風呂」



やっぱりそのパターン?



一緒に寝るときと同じ顔してたもん…。



「一緒になんて入りませんっ‼︎」

「喰われてもいいのかよ…」

「ね、ネックレスつけたまま入るし‼︎何かあったらこれが守ってくれたり…」

「対処できると思えない。ので、却下」

「絶対ムリっ‼︎」



裸を見せるなんて本当にムリだから‼︎