狐と嫁と溺愛と

返答に困っていたら、やってきました助け舟。



「飲むぞ〜い‼︎」

「空気を読めよ‼︎まだ風呂にも入ってねぇだろうが」

「実を言うと、椿から逃げてきた感じ?」

「なにやらかしたんだよ…」

「俺のガキがちょっと荒れててな?反抗期っつーか、ケンカばっかりしやがって。今日も警察に世話になったから、少し懲らしめてやったら、椿にやり過ぎだって…」

「お前の場合は少しじゃないだろ…」

「だってよぉ、こんな田舎から出てってやるとか言うもんで…」



鬼さんの息子さんは反抗期らしいです。



両親共々手を焼いてるんだって。



「預かってくんね?都会の荒波に揉まれりゃ、少しは丸くなるんじゃねぇかな?」

「断る」

「冷たいなぁ、大河は〜…。最近顔合わせりゃケンカだし…」



鬼さんは悩んでました。



ちゃんとお父さんなんだ…。



「失礼します」



静かに空いた襖から顔を出したのは鬼さんの奥さんの椿さんだった。