ベッドの中では大河さんに抱きしめられて、ドキドキしながらも幸せを感じて眠った。



目を覚ますと、大河さんの寝顔。



やっぱり人間じゃないんだな。



こんなにキレイなんて、ずるいよ。



「見すぎ…」

「し、幸せだなって…」

「俺も幸せ」



心臓痛いっ‼︎



あたし、こんなに恵まれてていいの?



本当に大河さんはあたしを好きなの?



「キスして、ナナ…」



寝起きの声で大河さんの甘い誘惑。



吸い込まれるように大河さんに顔を近づけた。



「おはよ」

「お、おはよう…」


一瞬のキスで、一気に体温が上がった。



大好き。



これからはこんな日々が続くのかな?



「ナナ?」

「な、に…?」

「好きだよ」



あうっ‼︎



大河さん、甘すぎるっ‼︎



偉い妖じゃなかったの?



こんなに甘やかされていいの?



「浮気しない…?」

「しねぇよ。他の人間にも、妖にも興味ねぇ」



死んでもいい…。