狐と嫁と溺愛と

気持ちが通じたって、ムリなものはムリだ。



あっ、春乃に報告しなきゃ‼︎



『大河さんと両想いになれたよ』

『マジで⁉︎おめでとう‼︎なら、誕生日は初エッチだね』



へっ…?



なんでそうなるの?



春乃、頭おかしいんじゃないの?



『ありえないでしょ‼︎』

『相手は大人なんだよ?それくらい当たり前じゃない?それに、あんたら結婚してるし』

『いやいや、ムリですよ…』

『報告、楽しみに待ってるね〜』



春乃、あたしにはムリだよ。



あたしは春乃みたいに肝が座ってるわけじゃないの。



大河さんの前で脱ぐだなんて、絶対ムリなの‼︎



その時、気配もなく右側から大河さんの声。



「入っておいで」

「ぎゃぁ‼︎」

「ぷっ、なんだよ、その声」

「び、ビックリしたぁ〜…。気配消して近づかないで…」

「ナナがあまりにも真剣にスマホと睨めっこしてるから気づかなかっただけだろ」



囁かれた耳が熱い…。