狐と嫁と溺愛と

涙が溢れて止まらない。



好きだと言われたみたいで。



「俺はお前を…愛していいの…?」



きっとブサイク。



ボロボロこぼれ落ちる涙で、大河さんの顔がよく見えない。



気持ちを伝えるのが怖い…。



でも、素直にならなきゃ後悔する。



「好き…大河さん。大好き…」

「知ってるよ」



優しく抱きしめられて、胸の奥が苦しくて。



こんな幸せ、きっと他にない。



「カワイイ、ナナ…」

「大好きっ…大河さん…」

「浮気したら殺すよ?」

「へっ⁉︎」

「心臓えぐり出して、野生のキツネのエサにしてやるからな」

「グロテスクっ‼︎そしてリアルっ‼︎」

「俺に愛されるってことは、そういうこと」

「わかっ…た…」



要するに、大河さんはあたしを愛してくれるみたい。



顔が勝手にニヤけて、ウキウキしちゃって。



「さて、メシにしよう。あっちの部屋に運ばれてる」

「へへっ…。お腹いっぱいだ」

「は?なにニヤついてんの?」



余韻に浸ってるの‼︎