狐と嫁と溺愛と

こんなのズルい。



見た目に騙されちゃいけないんだろうけど、可愛すぎて離したくない。



「全部大河さんなのにね…」



怖くもないし、ドキドキもしない。



あたしの心はグチャグチャだよ…。



抱っこしたまま眠って、目が覚めたら夜だった。



大河さんが人間バージョンに戻ってる…。



「疲れてんだな」

「寝て…た…?」

「体、辛くねぇ?」

「大丈夫…。寝てばっかりだね、あたし…」

「最近寝れてなかったのは俺のせいだろ?俺が隣で寝るから、お前が眠れない」

「なんでそれを…」

「妖の姿になると、少しだけお前の考えてることが読める」



は…?



今なんて…?



あたしの、心が読めるの…?



ってことは、あたしが大河さんに対して抱いている感情も筒抜けだったの…?



「さ、最低っ‼︎あたしの気持ち知ってて…全部わかってて…」

「ごめん」

「最低だよっ‼︎もう…信じらんないっ‼︎」



大河さんなんて、やっぱり嫌いだよっ‼︎