狐と嫁と溺愛と

でも、大河さんに運転させてるわけだから、あたしだけ寝るわけにもいかない。



そう思って、必死に目を開けようとしても、ついうとうと…。



「寝るといい」

「ん…」



頭を撫でられたら、そのまま夢の中。



起きなきゃダメなのに、すごく眠い…。



車の揺れも、いつもなら気持ち悪いのに、今日は薬のせいか心地いい。



どれほど寝たかわからない時、どこかに止まる感覚で目が覚めた。



「どこ…?」

「今日泊まるホテル」

「うわっ、大きい…」



きっと高いとこ。



世間をよく知らないあたしでもわかるくらい、高級そうなホテル。



荷物を持って中に入れば、次々と従業員が頭をさげる。



ま、まさか…。



「大河さん…の?」

「おぅ、オーナー、俺」



やっぱり‼︎



そして、当たり前のようにスイートルームです。



「セレブ…」

「疲れただろ?部屋でメシにしよう。その前にイチャつくけど」



はいっ⁉︎