狐と嫁と溺愛と

何も言わなくなったふたり。



「学校は創立記念日…。夫婦、新婚旅行…」

「おじさんたちが悪かったよ。じゃぁ、旅行楽しんでね」



そう言って何処かへ行ってしまった。



今…何かした?



「何をしたの⁉︎」

「俺の言葉を認識させただけ。あっ、うまそうなの食ってる」

「妖術ってヤツ…?」

「まぁな。で、俺の分のアイスは?」

「買ってない、です…」

「ならそれでいいや。食わして?」



完全に話をすり替えられた。



あんなこともできるなんて、知らなかったんだけど…。



もしかして、あたしに使ったりした?



「ん、うまい」



へっ⁉︎



あたし、なんで大河さんにあ〜んなんてしてるの⁉︎



考え事してたから無意識で…。



「ははっ‼︎それ食ったら昼メシ食いに行くか〜」

「う、ん…」



顔が赤いだろう。



今、笑われたもん…。



ドキドキしない予定だったのに‼︎