狐と嫁と溺愛と

コーヒーは苦いから苦手。



それにブラックなんて、今まで飲んだことがない。



「苦い…」

「うまいだろ?」

「おいしくない…」




小さく笑った大河さんが直視できない。



キレイで、この世のものとは思えないくらい妖艶で。



「顔が赤いぞ」

「大河さんがっ‼︎き、キスするから…」

「何度もしてるだろ。慣れろよ」

「慣れないよっ‼︎恥ずかしいんだからね…」

「もっとすごいことしたいんだけど?」



もっと…すごいこと…。



その言葉を聞いたあたしの顔は、今以上に赤くなってる。



知識がないわけじゃない。



そんな歳でもないし?



でも、大河さんとそんなこと、絶対ムリ。



心臓が壊れると思う。



「それは…あたしの仕事なの…?」

「他のヤツで発散しても?」

「なっ⁉︎」

「覚醒したらの楽しみにしとく」

「い、意味がわからないよっ‼︎」

「お前の体が受け入れ態勢に入るってこと。早くガキの顔が見てぇな」



あっ…。