狐と嫁と溺愛と

なのに、ふたりはそれだけ言って大河さんの後ろに隠れてしまった。



「こいつら、俺が昔森で拾った子狐。人間が怖いんだ。よく出てきたな」



そう言って大河さんがふたりを抱き上げた。



も、萌える絵図っ‼︎



大河さんも妖狐の姿だから親子みたいだよ‼︎



「ナナ様カワイイ…」

「イヤイヤ‼︎君たちの方がカワイイからっ‼︎」



もしかして、メイドさんたちも子狐…?



こんな小さな子が家政婦⁉︎



「ナナ、メイドは違うからな」

「あっ、そう…」

「こいつら特別。俺のお気に入り」

「何歳?」



5歳くらい?



本当にカワイイ‼︎



「53歳」

「えっ…」

「てのはウソで、俺がこいつらを妖にしてから時は止まってる。ずっとこのままなんだ、この2匹は」

「そう…なんだ…。抱っこ…したい…」

「今はダメ。お前の変な力にあてられたらかわいそうだろ?」



大河さん、本当に可愛がってるんだ…。



今まで見た中で、いちばん緩い顔をしてる。