小学校も中学年ぐらいに上がると恋の季節がやってくる。 「姫ちゃんはさ、好きな人いないの??」 るんるんな瞳で聞いてくる母。 「和樹……」 「そっか。姫ちゃんと和樹君仲いいもんね」 そんなものかな? 確かに俺は和樹が好きだ。 友達として、じゃなく恋愛の対象として。 和樹といるとドキドキする!! だから、こうやって話してたらやっぱり自分はオンナだったんだ、って素直に思った。