「オトコとしての……樹が好きです。」 全てを吐き出した言葉に一瞬黙ったあと、樹はもう一度強くうちを抱きしめた。 「ありがとう。きっとアズが最初で最後かもしれないな。オトコの俺を好きになってくれるなんて」 そう言ったけど、きっと違うで? ライブハウスにもおったもん。オンナの瞳で樹を見つめてる子が。 でもそれは、悔しいから言わんとく。