「はぁ……お前、罰としてプール掃除しろ」




呆れたように言う生活指導の先生に、目を見開く凛子。



「え、無理!嫌!」

「ダメだ、強制」






ええー、と心底嫌そうな顔をする悪魔と、あろうことか目が合ってしまった。




まずい。



そう思った時には遅くて、



「恭介も茶髪だから恭介もプール掃除でいいですよね!」


「……まあ、1人だとさすがに大変だからな、頼むぞ瀬見」