全部知ってて、受け入れてくれる恭介に、もう嘘なんてつけなくて。




ああ、ちゃんといるじゃない。



私のことちゃんと見てくれてる人、こんなに近くにいたのに。


恭介がいつも隣で笑ってくれるから、私いままで強くいられたんじゃない。


私の中で恭介が特別だから。

恭介のことが好きだから。




だから私は、私でいられたんだ。


恭介は受け入れてくれるってわかってるから、


自分のこと大嫌いにならずにいられたんだ。





夕日の差し込む教室で、泣いてる私の隣にただ黙っていてくれた恭介に。


あったかい気持ちが溢れて、冷たい心を溶かしていった気がした。