…仕方ない。
先生も出て行ってしまったので、はぁ、とため息をついてノートを持ち上げる。
「重っ…」
放課後じゃなければ、教室にいるのが私1人じゃなければ、他の人に手伝ってもらえたのに。
なんてタイミングが悪い。
ヨロヨロしながらノートを持って歩いていると、隣のクラスから聞こえた声。
「えー、瀬見くん面白い!」
「いや、恥ずかしいから!」
楽しそうな笑い声に立ち止まってそっと中をのぞけば、案の定。恭介と河谷さん。
うわ、恭介がデレデレしてる。怖い。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…