「舜、どうしよう」 「え、なに?」 昼休み。 屋上でパンを食べている舜が、不思議そうに首をひねる。 「お前、見えてるよね?転校生の河谷由莉ちゃん」 「見えてる…って、なに?どういうこと?」 いや、見えてるよな。 ほら、漫画とかアニメだと、自分にだけしか見えないみたいなことよくあるし。 ていうか俺が都合のいい幻覚を見始めたのかと思って焦ったっていうか。 「いや、見えてるならいいんだ…」 不審そうな顔をする舜に、苦笑い。