蒼子が目をあけると、目の前に白玖の顔が。
驚いて体をのけぞらせようとすると体が重く動けなかった。
なにかにのしかかられている重みに視線を下ろすと、白玖の腕が自分に抱きついていたのだ。
「な、なんで・・・?」
顔を赤らめ白玖を見ると、白玖はすやすやと寝息を立てて寝ていた。
そして自分の腕には不器用に包帯が巻かれていたのだ。
誰がこれを・・・?
志多良も多々良も、器用な方でいつも包帯を巻いてくれる時にはとても綺麗に巻いてくれていた。
まじまじとその包帯を見つめながら首をかしげた。
それにしても、なぜ白玖は自分を抱きしめながら寝ているんだろう。
そっとのばした手で、白玖の目にかかっている髪の毛をどかした。
そういえば、気を失う前、白玖の表情が崩れるのを見たような気がする。
まるで泣きそうな顔・・・。
泣きそうな顔なのに、なぜか嬉しかった。
あれは、夢だったのかな・・・?
白玖の瞼がピクピクと動く。
蒼子は、ハッとしその様子を見ていた。
ゆっくりと開いていく瞳。
その瞳が、ぼんやりと蒼子を捕らえていく。


