「くーちゃん、きーくん。ようこそ、白玖のお家へ。これからは、ここが君たちのお家だからね」




蒼子が二匹にそう明るい声で告げる。




「キー!」



二匹は嬉しそうに鳴くとクルクルとその場で回った。




「嬉しいって」

「ふふっ。よかった」




穏やかな雰囲気。
牛鬼の落ち込んだ気持ちもすっかり元通りに戻っていた。

蒼子の力はすごい、そう牛鬼はつくづく感じた。
白玖だけではない、牛鬼も蒼子に救われていたのだ。




「蒼子は、本当にすごいや」

「え?なにが?」



すっかりかまいたちと仲良くなっている蒼子を見て牛鬼は微笑んだ。