妖の王子さま




「うわ!」



姿は見えないが、あちこちが鋭くえぐられていく。
確かに、この場にいる。



「気をつけろ」

「気をつけろって言ったって、早すぎて見えねぇよ!」




咄嗟の勘でよける。
なんとかよけきれているが、いつまでもつかわからない。
どうにかして姿をとらえなければ。




「とりあえず、逃げよう!」



牛鬼たちは走り出し、校舎の中を逃げ惑う。
そうする中で対策を練っていく。


姿が見えないことには捕まえることもできない。




「キュー!!!」




姿は見えないが、どこからか声が聞こえた。




「血をよこせって言ってる!なんだよ、遊んでたんじゃないのか!?」

「あれは、お前たちの親か?こいつらにとっては遊びでも、あの親にとってはそうではなかったのかもしれないな」