「キュー」
「そうか!よし。俺に任せろ!お前たちを悪いようにはしない!一緒に、妖の世に帰ろう!」
牛鬼の想いは通じ、かまいたちは牛鬼の申し入れを受け入れた。
牛鬼は嬉しそうに笑い白玖を見た。
白玖はそれに頷いて返し強く握っていた手を緩めた。
すっかり、牛鬼や白玖に懐いたかまいたちは白玖と牛鬼の肩に乗りくつろいでいる。
あまりにすんなりと事件が片付き、白玖たちは驚いたが何事もなく終わったことに安堵しその場を後に歩き出した。
「でも、おかしい。かまいたちは三匹でいることが多いって聞くんだけど」
「へ?そうなのか?二匹しかいねぇぞ?」
白玖が首をかしげる。
ふと見ると、かまいたち二匹はぶるぶると震えていた。
「どうした、お前ら?」
「・・・牛鬼!」
「え!?」
白玖が叫ぶのと同時に、牛鬼がいた場所が抉られた。
白玖のおかげでギリギリ逃げられた牛鬼は、身体の態勢を整えながら辺りを見渡す。
「なんだ、これ」
「やっぱり、もう一匹いたんだ」
白玖も辺りを見渡すが、それらしきものは見当たらない。


