妖の王子さま




「なぁ、もし、話し合いで解決できそうだったら・・・」

「・・・牛鬼が面倒見れるなら、好きにしたらいい」



牛鬼がおずおずと尋ねると、白玖はそうサラリと言いのけた。
牛鬼はホッと肩を下ろす。

自分自身も、蒼子に救われた。
もし、自分も救えるのなら。

牛鬼はそう意気込んでいた。




次第に空は暗闇に落ち。
人の気配もなくなっていった。



ようやく静けさを纏う校舎に白玖たちは動き出した。





「ここだな」




たどり着いたのは、旧校舎の2階のトイレ。
ぐるりと見回すが、まだ何の気配もない。


男子トイレ、女子トイレ同様に中まで見てみるが、変わった様子はなかった。




「・・・感づかれたか?」




牛鬼が眉を顰めそう呟いた。