輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「なら、その由来をパンフレットにでも書けば」

「それは駄目!」

副会長は、俺の隣に座ると資料をまとめ始める。

「パンフレットになんか載せたら、それ目当てでカップルが教室とか占領しちゃうじゃん」

「それもそうか……」

それは困るな、後夜祭には去年以上の企画を計画しているから、教室に居られては困る。

「それで、その月の下でぬいぐるみと砂時計を交換した人は、永遠に結ばれるんだってさ」

「永遠か……」

その時、凛の笑顔が浮かんだ。

「あれあれ?もしかして、凛空にも好きな子いるとか?」

「いるわけねぇだろ」

「じゃぁさ、今年私と文化祭回らない?」

「なんで?」

「最後の文化祭だからだよ」

そういえばそうだったな。

今年で月影祭は俺にとって最後なんだ。

なら、最後なら俺は……。

「悪いな、先客がいる」

「えー!」

最後の文化祭なら、凛と一緒に回りたい。

そして、月が綺麗に見える場所で──。

「そっか、なら仕方ないね」

「ごめん」

資料の整理が終わり、教室に戻ろうとしたところで俺は足を止める。

「副会長、先に教室に戻っててくれ」

「え?何か用事?」

「あぁ、そんなところだ」

「でも、そろそろ授業始まるよ」

「それまでには戻るさ」

来た廊下を戻り、副会長と別れた。

「凛空。何だか少し嬉しそうだった?」

副会長の後ろに、一つの影が動く。

「ん?」

振り返った時──。