輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【凛空】

「ねぇ、凛空」

「なんだ、副会長?」

「もぅ、まだ副会長って呼ぶの?いい加減雫夏(しずか)って呼んでくれても」

「副会長は副会長だ。で、話しはなんだ?」

「凛空ってさ、一年に幼馴染の子いるよね?」

「……。何のことだ?」

俺は、今まで誰にも幼馴染がいたということを言ったことはない。

そんなこと他の奴らに知られたら、凛に迷惑がかかるからだ。

「とぼけなくてもいいじゃん、幼馴染なんでしょ?」

「知らねぇよ、俺に幼馴染なんていない。そんな話しならやめてくれないか?」

「やっぱり、きつい事言うね」

俺と副会長は、月影祭の資料をまとめていた。

「ねぇ、もちろん知ってるとは思うけど、ぬいぐるみと砂時計の関係って知ってる?」

「そんなことに興味ねぇから、知らないよ」

俺は、テキパキと手を動かす。

「じゃぁ、話してあげよっか?」

「いらん」

「じゃぁ、話すね」

俺は、冷たい目で副会長を見る。

「ぬいぐるみを渡す前に、砂時計の中の砂を落としながら、ぬいぐるみを交換すると、砂の落ちる時間だけ、ある場所で月が綺麗に見えるんだって」

「月が綺麗に?」

「うん、それでこの文化祭は月影祭って呼ばれるようになったんだってさ」

そんな話があるなんて知らなかったな。

さすが、そういった話しに興味がある副会長だ。