輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「凛空お兄ちゃんは、居なくならないでね」

「当たり前だ。俺は安倍家の時期当主で、将来立派な陰陽師になるんだぞ」

「じゃぁ、約束して!傍に居てくれるって!」

「……!わ、分かった」

そうだ、前に私は凛空と約束した。

ずっと傍にいて欲しいと──

「でも、今そんな約束守らなくても!」

「ここで逃げたら!俺は一生後悔することになる!」

凛空はぬらりひょんの鞘を掴む。

『むっ!』

「お前を泣かせないため、お前を守るため、俺はお前の傍にいる」

凛空は、ぬらりひょんの持つ鞘を掴んだまま、ゆっくりと立ち上がる。

私は知らなかった。

凛空がここまで私のことを想っていてくれたことに。

それが嬉しくて涙が止まらない。

『若僧が、守る力など持っておらんくせに、口だけは達者か!』

「嘘じゃねぇ!俺は凛を守る!」

(私も守りたい、凛空を大切な人たちを!)

その時だった。

私の持つ青龍の符が輝いた。

「これは!」

『なんだ、その光は!』

今なら呼べるかもしれない青龍を。

「我と契約せし十二天将よ、我が呼びかけに応えたなら姿を現し、我の助けとなれ青龍よ。急急如律令!」

青龍の名を呼び、符は宙に浮くと水の固まりへ姿を変える。

そして、中から現れたのは──

「えっ……」

銀色の髪がなびき、綺麗な青色の瞳がぬらりひょんの姿を捉える。